新人賞歌手、新浜レオンに大型歌手の予感

新浜レオン

令和元年5月1日にシングル『離さない 離さない』でデビューした千葉県白井市出身の新浜レオン。令和デビューであり、父親は『伯方の塩』のCMソングでも知られる演歌歌手の高城靖雄であることでも話題を集めている。
父親の血を受け継いだ美声、大東文化大学のミスターコンテストでグランプリを受賞したルックス、身長180センチ&高校野球で鍛えた肉体。三拍子揃った新浜レオンが志す、演歌/歌謡曲の魅力。

新浜レオン

令和になった5月1日にシングル『離さない 離さない』で、デビューし、オリコンのウィークリーランキング演歌/歌謡部門で1位を獲得した。
令和元年日本レコード大賞新人賞を受賞。惜しくも最優秀賞新人賞は逃したものの、将来、記憶に残る大歌手になって欲しい。
新浜レオンは、これ以上ない第一歩を踏み出させた。応援してくださるみなさんのおかげだ。

「離さない 離さない」とカップリング曲の「心奪って」は、2曲とも作曲は大谷明裕さん、編曲が矢野立美さんという演歌/歌謡曲界の大御所。

新浜レオン

新浜レオン自身もデビュー作でこういう偉大な先生方に曲を書いていただけるとは思っていなくて、驚き、すごく光栄なこと。
実は矢野先生とは、先生が手がけられた他の歌手の方のレコーディングを見学させていただいたことがあった。
たくさん勉強させていただいた矢野先生が、今回の曲で編曲していただいたということが、本当にまさかのことで信じらない。
作詞の渡辺なつみさんはJ-POP畑という印象で、この2曲からは、演歌/歌謡曲とJ-POPの融合のような、新しい試みを感じた。

大学時代に大東文化大学の「ミスター大東コンテスト2017」で、グランプリをいただいたが、自己アピールで今回カップリングにカバーを収録させていただいた「青春時代」(森田公一とトップギャラン)を歌った。
その時に、20歳前後の同世代から、昭和の歌謡曲を受け入れてもらえたという感触があった。
その経験からも、僕と同世代の20代やもっと若い10代の人の中にある、「歌謡曲だから聴かない、演歌だから聴かない」という先入観をなくしたいと思って、今活動をしている。
そういう部分では、渡辺なつみ先生の歌詞が、その大きなきっかけの一つになると思っている。

新浜レオンは友だちに、何度ムリヤリ聴かせたことか分からない。「ちょっとこれ、聴いてみて」って。でも実際に聴いてもらったりすると、「意外と新しいね」という声をたくさんもらうんだよ。
そのうち気づくと友だちが口ずさんでくれていたり、カラオケに行くと「あの曲を歌ってよ」と言ってもらったりするようになった。
大学のミスターコンテストで「青春時代」を歌った時も、曲を気に入ってもらえた反応がほとんどだった。だからまずは、聴く環境やきっかけを作ってあげることが、大事なのかなって思う。

新浜レオン

徳永ゆうきさんが「Lemon」を歌って、それをきっかけに演歌/歌謡曲の若手に注目が集まっています。素晴らしい先輩が、そういう状況を作ってくれた。その中で、まずは「離さない 離さない」で、新浜レオンという存在をより知っていただけたらと思っている。
小学生の頃は、父親が演歌歌手というだけで、古くさい生活を送っているみたいなイメージで見られて、嫌な思いをしたこともあった。
しかし、幼少期から演歌/歌謡曲が当たり前のように生活の中にあって、車では常に演歌が流れていたし、テレビをつければ歌謡番組を観るといった環境だった。
なので周りの友だちと違っていても気にしていなかったし、むしろ「何で聴かないのかな?」と思っていたくらいだった。
もちろんJ-POPやロック、アイドルなども耳にしていたと思うが、自分が音楽を志す上で歌謡曲を選んだのは、そこにどんな魅力を感じたからなのだ。

まず大きかったのは、父への憧れだ。憧れの父親が歌っているジャンルだから、それだけでリスペクトの気持ちがあった。そうしていろいろな曲を聴いていった中で感じたことは、歌詞で表現されている情景や世界観が、とても浮かびやすい音楽だということだ。
確かに演歌や歌謡曲は、港や雪景色など、情景やシチュエーションが具体的な曲が多いかもしれない。

それに趣味が釣りであることや、学生時代に野球をやっていたことも、他のどのジャンルよりも響いた一因かもしれない。
野球は、汗と土にまみれて白球を追う。泥臭さがあるところや涙が付きもので、それは演歌/歌謡曲に通じるものがある。

演歌の舞台として、漁港は定番。だから、川釣りはちょっとイメージが違う。ただ海釣りでも、ルアーを付けて行うシーバス釣りなどスポーティーなものもあるけど、やはり餌を付けて岸壁から釣りたいタイプ。

例えば、野口五郎さんや西城秀樹さん、郷ひろみさんといった先輩方の映像をネットで観ていた。今あるJ-POPと歌謡曲の違いは何なのか、僕の中ではその答えをまだ持っていないけど、自分なりに答えを追求していきたいと思っている。
ただ歌を表現するという意味では、ジャンルに対するこだわりはなくて。新元号になったことですし、J-POPだろうと歌謡曲だろうと演歌だろうと、そういう垣根を越えて、幅広い世代から愛される歌手になっていきたい。

個人的な見解ですが、J-POPは曲と歌のバランスによる音楽で、聴くための音楽。歌謡曲は、謡という字そのものに歌うという意味があるので、一緒に歌ったり歌いたくなったりするような、歌うことに重きを置いた音楽という違いがあるかもしれない。

実際に重きを置いているのは、自分が歌って気持ちよくなるのではなく、聴く人にとって気持ちいいと感じてもらえるものでなければいけないということ。
どうやったら多くのみなさんに届けられるか、みなさんの心に残っていただけるかを突き詰めている。
デビューする以前には、短期間ですが民謡を習っていた時期があって、そこで学んだ声を張り上げたりこぶしを回す歌い方が、自分の特徴だと思って、以前はずっとそういう歌い方をしていた。
でもそれは数ある表現方法の一部でしかなくて、みなさんの元にお届けするためには、もっとそれを抑えなければいけないと思うようになった。

「離さない 離さない」を聴くと、確かにこぶしをバンバン回している風ではない。そこは抑えめにしている。
レコーディングの時にスタッフさんと相談しながら、すごく抑えて歌った。これは熱さみたいな部分もそうで、「離さない 離さない」という曲は情熱的な歌詞なので、どうしても「もっともっと」と熱さを前に出してしまうところがあって。それは高校野球をやっていた時のような情熱を、そのまま歌にも込めてしまっていたからだ。
確かに曲の世界を通して、自分の中にあるものが表現できたらいいなと思ってはいるがが、それをそのまま出すだけではダメで。
こぶしや歌い方と同じように、あまり出し過ぎるのは違うんだなと気づくことができた。




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